Tiny Correctors Lab

「コレクター・ユイ」は、金曜夕方６時（のちに土曜６時半）に、
ＮＨＫ教育ＴＶで放送されていたアニメです。
一言で言ってしまえばセーラームーン系の「戦う変身美少女アニメ」です。…みもふたもない。

舞台は近未来で、インターネットよりも進化した形態のネットワーク（ヴァーチャル世界）
「コムネット」を 舞台に、バグ等を正す（コレクトする）為に 主人公のユイちゃんと
コレクターズ（ソフトウェア）が、力を合わせて戦います。

魔法世界の話ではなく、コンピューター世界の話なので、
設定も基本的にコンピュータ関連のものになります。
毎回見ているうちにあまり正確ではないコンピューター用語が身に付きます。
パソコンの本も、登場人物の名前がビシバシ出てくるので楽しく読めるようになります（笑）。

コンピューターネットワーク「コムネット」。
インターネットよりも遙かに進化した その仮想空間は、
人々の生活に密着し、それなしでは生活できない程の力をもった存在になり
もう一つの「世界そのもの」となっていた。

そのコムネットのホストコンピュータ「グロッサー」が 突如反乱を起こした。

グロッサーの生みの親である 犬養博士は、グロッサーを制御する為に
人格を持った ８つの修正プログラム「コレクターズ」を作り、
グロッサーの魔の手を逃れる為 ネット上に無作為にばらまいたが
その直後、グロッサーに車の制御をのっとられ 事故にあい 意識不明となる。

主人公「春日　結」は 普通の中学２年生。
ある日偶然に出会った コレクターズソフト「ＩＲ」に導かれるままに、
コムネットの平和を守る コレクターズの一員「コレクター・ユイ」になる。
本人は「変身魔法少女って一度やってみたかったんだ♪」と極めてノンキだが、
その行く手には様々な事件が待ちうけていた……。

「コムネット」以外にも、いろいろ未来らしい設定があるのです。

エネルギー

町中に風力発電の風車が立っているところを見ると、クリーンエネルギーの世界のようです。
今のところ、火力、原子力発電が主流ですが、技術が進歩して風力、水力、地熱、太陽
などの自然の力を利用した発電を 主流にすることができるようになった、
もしくは なりつつあるようです。

また、ガソリンで走る自動車も珍しい物になっているようなので
恐らくは電気自動車が 主流なのでしょう。
（ただ、電気自動車って 車とばすのが好きな人には ちょっと 向かないのですよね；；
だから森林公園でガソリン自動車に乗ってた人がいたんでしょうね）

生活

あちこちに木が生えていて、自然と都市との融合に成功した 広々とした都市空間です。

学校は主にコンピュータを使った授業が行われていて
バーチャライザー（コムネットの仮想空間に出入りする為のバイザー）を使った
模擬野外授業なども行われています。
１クラスの人数は、１８人ぐらいしか生徒がいません。（私の頃は40人いたんだけど今はどうかな？；；）
教室は短大・大学のような講堂になってますね。

日常生活に欠かせない物がコンピューターです。
みんな一人一台はデスクトップのパソコンを持っていて当たり前。
これがないと勉強も出来ません。パソコンがすっかり教科書、ノートがわりになっているので
学校に行くときのカバンは、記録媒体（この世界ではＭＤサイズの「ミニロム」）が入る程度で
良いようです。

ノートパソコンを持っている生徒も多いのですが、無線で、野外でもネットに繋ぐ事ができます。
（ちなみにユイちゃんが使っているデスクトップパソコンは、TRS8000という機種のようです。）

ＴＶ電話も 当たり前のように普及していて、画面も大きいです。
家電は ほとんどコンピュータ制御のようで、音声認識で 電源のＯｎ、Ｏｆｆが出来るように
なっています。
わざわざ電灯から長いヒモをつり下げておく必要はないのです（笑）。
布団に入って「電気消えろっ」でオッケー！

コムネットについて

犬養博士が作り出した 巨大なネットワーク空間であり
今、私達がインターネットで行っている事は もちろんの事
人々は 精神をコンピューター世界に リンクする事によって
コンピュータで作り出された仮想空間で 様々な体験をする事ができます。

コムネットの仮想空間に「行っている」あいだは、現実世界の身体は
寝ている状態にあります。
つまり、コムネット上でトラブルが発生して帰れなくなった場合、
ずっと眠り続けている事になります。

また、コムネット上で何らかの原因で「デリート（削除）」された場合
現実世界の身体は 二度と目覚める事が出来なくなります。
コンピュータで管理された「仮想現実」だからといっても完全に安全ではなく、
その安全を守るのが ユイちゃん達「コレクターズ」の役目なのです。

コムネットの仮想空間に入るには、電子的に人格のコピーを作る必要があるのですが
その手段として、瞳の網膜パターンを読み込ませるというものがあります。
普通は、「バーチャライザー」と呼ばれるバイザーを装着して、それを行いますが
ユイちゃん達「コレクター」場合、ＩＲやコムコンがその作業を行ってくれるので
バイザーを装着する必要はありません。
ちなみに、バーチャライザーのシステムを開発したのは犬養博士ではなく
ステファン博士という人らしいです。（麻宮騎亜版コミックスより）

コムネットには、医療ネットのような実用的な物から 遊園地、江戸時代や西部劇の舞台、
おとぎ話の世界など様々な種類の仮想空間（ネット）が用意されています。
これらのネットは様々な開発者、会社によって作られていて、
ユイちゃんのパパも そんな開発者の一人です。

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